レース糸を使ってのレース編みには、「ニードルレース」や「ボビンレース」、「刺繍レース」や「鉤針編みレース」、「棒針編みレース」や「タティングレース」、「フィレレース」など。レース糸のメーカーは、オリムパス製糸やダルマ、コロン製糸やハマナカがあります。
「レース糸」のことは、手芸に興味を持たない人には、どういうものか馴染みがないと思います。レースはわかりますか?車やバイクのレースではなく、手芸の分野のレースです。自宅にレースのカーテンがあるとおもいます。また、歴史の教科書や美術の本などで、中世ヨーロッパの肖像画をみると、洋服の衿と袖に付いた白いレースが描かれています。そういったレース編みに使われるのがレース糸です。レースの歴史の浅い日本では、専門化でない限り、一般的に全てのレースを「レース編み」とひとまとめに表現しています。 レースはレース糸を1本、あるいは複数本のレース糸を撚り合せて、すかし模様にする技術の総称で、狭義には、ニードルレースとボビンレースを指すようです。 それは、レースやレース糸を作る技術の歴史と伝統をもつヨーロッパなどを中心に一般的なレースの常識になっています。特に中世ヨーロッパで「糸の宝石」と称されたニードルレースとボビンレースは、珍重されたので、貴族がこぞって買い求めたレースでした。しかし、19世紀以降にレース技術が広まった地域では、「刺繍レース」や「鉤針編みレース」、「棒針編みレース」や「タティングレース」、「フィレレース」などを含んで、広義に「レース」と呼んでいます。
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ニードルレースは、針を用いてレース糸だけで作られたレースのことです。ニードルポイントレースという言葉もありますが、布地に刺繍して作られるレースのことです。生地の糸を抜き、刺繍の技法でステッチをかけたり、たて糸やよこ糸を部分的に抜き取った残りの糸をかがったりして布地に模様を描くドロンワークや、生地をはさみで切り抜き、細かい刺繍を施すヴェネツィアの刺繍師たちにより発明されたカットワークなどが、ニードルレースのもとになっているようです。ルイ14世時代にフランスのレース産業は大規模にもかかわらずフランドルやイタリアに遅れをとっていたようです。ヴェネツィアでしか手に入らないことから、レースの輸入量が多くて、ときの通商大蔵大臣が禁止令を出しても、無視されたということです。それだけ人気がありました。そこで一定数の都市へ補助金で「王立レース制作所」を設置させ、グロ・ポワン・ド・ヴニーズの模造品を制作させています。これは成果がでたようで、フランスのニードルレースとヴェネツィアのニードルレースを見分けることは難しかったそうです。ボビンレースは、レース糸をボビン(糸巻き)に巻いて、型紙を織り台の上に置き、始点をピンで固定します。ボビンを両手に持ち左右に交差させてゆきます。その交差したところをピンで固定しながら、平織りや綾織り、重ね綾織りと呼ばれる織り方で、たて糸やよこ糸を組み合わせて様々な模様を織り上げてゆくレース織りです。ただしレース織りを日本では一般的にレース編みと表現されることが多いようです。16世紀から17世紀前半までのレースは幾何学的模様とようですが、15世紀以前には装飾的なレースはありませんでした。ボビンレースは、単なる縁飾りや生地をつなぐブレード(飾り紐)として、一般家庭の女性達によって多く作られていたものです。
ドイリーやテーブルクロスのレース編みをしようとレース糸を手芸用品店や通販で探すと、糸には「S撚り」と「Z撚り」の2つがあります。このうち、レース糸に適しているのは「Z撚り」になります。一般的に毛糸は「S撚り」で、かぎ針で編んでいるときに糸が割れて撚りが戻ることがあります。糸の太さは番手で呼びますので、たとえばレース糸の太さ「18番」と呼び、表記が「#18」になります。レース糸の数字が大きくなるほど細くなります。国産レース糸は太さが18〜70番までとなり、外国産のものは番号表記が異なるので注意が必要です。日本ヴォーグ社「花のレース」や主婦と生活社「はじめての小さなレース」、雄鶏社/「1玉で編めるレース編み」などをみると、レース編みにはレース糸の太さが#20や#30、#40や#50くらいのものが使われているようです。レース糸の素材は基本は木綿で、撚りの強いものと甘い撚りのものとがあります。しかし、絹糸や手縫い糸、ミシン糸や毛糸といった手芸糸、柔らかく丈夫なビニール紐や裂き布、紙ひもなども利用できます。レース糸のメーカーは、オリムパス製糸やダルマ、コロン製糸やハマナカがあります。レース糸にj関係するレース針は、8号とか、号数で呼びます。その号数が増える程細くなります。レース糸が#40なら6〜8号くらいを使うことになります。
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