レース糸を使ってのレース編みには、「ニードルレース」や「ボビンレース」、「刺繍レース」や「鉤針編みレース」、「棒針編みレース」や「タティングレース」、「フィレレース」など。レース糸のメーカーは、オリムパス製糸やダルマ、コロン製糸やハマナカがあります。
「レース糸」のことは、手芸に興味を持たない人には、どういうものか馴染みがないと思います。レースはわかりますか?車やバイクのレースではなく、手芸の分野のレースです。
ニードルレースは、針を用いてレース糸だけで作られたレースのことです。ニードルポイントレースという言葉もありますが、布地に刺繍して作られるレースのことです。
生地の糸を抜き、刺繍の技法でステッチをかけたり、たて糸やよこ糸を部分的に抜き取った残りの糸をかがったりして布地に模様を描くドロンワークや、生地をはさみで切り抜き、細かい刺繍を施すヴェネツィアの刺繍師たちにより発明されたカットワークなどが、ニードルレースのもとになっているようです。
ルイ14世時代にフランスのレース産業は大規模にもかかわらずフランドルやイタリアに遅れをとっていたようです。ヴェネツィアでしか手に入らないことから、レースの輸入量が多くて、ときの通商大蔵大臣が禁止令を出しても、無視されたということです。
それだけ人気がありました。そこで一定数の都市へ補助金で「王立レース制作所」を設置させ、グロ・ポワン・ド・ヴニーズの模造品を制作させています。これは成果がでたようで、フランスのニードルレースとヴェネツィアのニードルレースを見分けることは難しかったそうです。
ボビンレースは、レース糸をボビン(糸巻き)に巻いて、型紙を織り台の上に置き、始点をピンで固定します。ボビンを両手に持ち左右に交差させてゆきます。その交差したところをピンで固定しながら、平織りや綾織り、重ね綾織りと呼ばれる織り方で、たて糸やよこ糸を組み合わせて様々な模様を織り上げてゆくレース織りです。
ただしレース織りを日本では一般的にレース編みと表現されることが多いようです。16世紀から17世紀前半までのレースは幾何学的模様とようですが、15世紀以前には装飾的なレースはありませんでした。
ボビンレースは、単なる縁飾りや生地をつなぐブレード(飾り紐)として、一般家庭の女性達によって多く作られていたものです。

